第1地区 多細胞システム形成研究センター (CDB) ライフサイエンス技術基盤研究センター (CLST) 生命システム研究センター (QBiC) 健康生き活き羅針盤 リサーチコンプレックス推進プログラム (RCH)

【会場】臨床研究情報センター(TRI) 2階 第一研究室
    ポートライナー「医療センター(市民病院前)」駅下車 東側徒歩1分
【時間】13:00-16:00
【定員】各回 200名 程度(事前登録不要。お気軽にお立ち寄りください。)

【第1部】ヘルスケア健康セミナー(産学民協働によるヘルスケアサービス開発支援事業のご紹介)

13:00~13:25

『疲労に克つヘルスケアイノベーション』

理化学研究所 ライフサイエンス技術基盤研究センター(CLST)
センター長 渡辺 恭良 氏
疲労が蓄積した慢性疲労は、生活習慣病やうつ病の発症と深く関連し、多くの慢性疾患の予兆でもあります。疲労とくに慢性疲労の分子神経メカニズムに立脚し、現代少子超高齢化社会に対し、「抗疲労」、すなわち、よりよい疲労回復法や過労予防法について我々が取り組んでいる「ヘルスケアイノベーション」についてお話します。
渡辺 恭良 氏

13:30~13:55

『在宅生活を支援するためのテクノロジー活用』

神戸大学 大学院保健学研究科 リハビリテーション科学領域 運動機能障害学分野
准教授 長尾 徹 氏
75歳以上の人口は2025年まで急速に増加を続け、2030年から増加は収まりますが85歳以上の人口は一定割合で継続します。私たちの研究グループでは、在宅生活において認知症などの問題が発生したとしても、継続して在宅で生活することができるような支援を検討してきました。もちろん、すべての問題に対応できるものはありませんが、テクノロジー(ET:エブリディテクノロジー)を用いた支援方法について紹介します。
長尾 徹 氏

14:00~14:25

『健康は、よい睡眠から、よい睡眠は、よい寝具から』

西川リビング株式会社 睡眠環境科学研究所
課長 藤田 貢 氏
毎日を健康に過ごすための3大要素は、栄養・運動・睡眠(休養)。その一つである睡眠をより良いものにするためには、ねむるための道具である寝具を整える事が大切です。自分にあった寝具を選ぶときに覚えておきたいポイントをお話しします。最近注目されている敷き寝具には、大切なポイントがいっぱいです。
藤田 貢 氏


【第2部】科学講演会

14:30~14:55

『「健康〝生き活き″羅針盤リサーチコンプレックス」 の取組み』

理化学研究所 科学技術ハブ推進本部 健康生き活き羅針盤リサーチコンプレックス
推進プログラム(RCH)
プログラムディレクター 小寺 秀俊 氏
少子高齢化に伴う医療費の増加や労働人口の減少などが課題となる中、生涯健康で活躍することの重要性が高まっています。「健康“生き活き”羅針盤リサーチコンプレックス」は、健康で“生き活き”とした人生を送っていく上での「羅針盤」となる健康予測ツールの実現に取り組んでいます。自治体、企業、大学、研究機関が連携し、世界の注目を集める研究・事業の創出や、人材の輩出を一体的に実施できる体制を構築します。この神戸を、国内外から人が集まる拠点にするのが私たちの役割です。
小寺 秀俊 氏

15:00~15:25

『「京」が拓く未来の天気予報』

理化学研究所 計算科学研究機構データ同化研究チーム(AICS)
チームリーダー 三好 建正 氏
スーパーコンピュータ「京」を使って、雨雲を細かくシミュレーションできるようになりました。また、最新鋭のフェーズドアレイ気象レーダにより、30秒毎に鉛直100層という超高頻度・高解像度で雨雲の動きを観測できるようになりました。これらの「ビッグシミュレーション」と「ビッグデータ」を同時に扱う「ビッグデータ同化」の技術革新により、突発的なゲリラ豪雨を100mメッシュで緻密にシミュレーションし、30分前から予測することを目指しています。この最新の研究成果を紹介します。
三好 建正 氏

15:30~15:55

『がん免疫療法 - がん細胞を封じ込めるために我々の体内が持っている力』

先端医療振興財団 先端医療センター研究所 分子病態研究部
部長 太田 明夫 氏
がんに対する治療法には、手術によってがんを取り除く外科療法、抗がん剤を用いる化学療法、放射線をがん細胞に当てる放射線療法がありますが、新しい手法として免疫療法が加わりました。体内に存在する免疫細胞を使ってがんを制圧する免疫療法の実現は、長年多くの免疫学者たちが理想として描いてきたものでした。今回は、研究者の立場から見てきたがん免疫についてお話しいたします。
太田 明夫 氏