KOBE CAMPUS OPEN HOUSE 東西エリア

講演会

神戸医療産業都市・京コンピュータ一般公開 講演会
生物の老化と寿命の仕組みを探る
生命機能科学研究センター センター長 西田 栄介 西田 栄介
逆説的に聞こえるかもしれませんが、老化は、生物にとって、生命活動の一環です。と言うのは、最近の研究で、老化は経年劣化という受動的な側面ばかりではなく、能動的な側面もあることがわかってきたからです。また、生物の老化と寿命は、遺伝的プログラムで規定されていますが、環境要因によっても大きく変化します。本講演では、食事制限による寿命延長や長寿遺伝子などの話題を通じて、寿命と老化の謎に迫ります。

 

サイエンスアゴラ in KOBE ~科学・技術って誰のもの?~ 基調講演
細胞がくっついたり離れたり—組織の維持と崩壊のしくみ
生命機能科学研究センター 高次構造形成研究チーム チームリーダー 竹市 雅俊 竹市 雅俊
私達の体は、莫大な数の細胞が整然と集まってできています。体から臓器の一部(組織)を取りだして細胞をバラバラにすることができますが、これを培養すると、細胞が再び集まり、時には、元通りの組織を再生することがあります。細胞は、自発的にくっつき、組織を作ることができるのです。しかし、この能力は癌になると失われ、組織を破壊してしまいます。このような細胞の性質がどのようにコントロールされているのか、お話しします。