今回の特別授業のテーマは「最近話題の技術」。
ニュースで聞いたことがあるあの技術、どんな研究が進んでいるんだろう?
名前は聞いたことがあるこの技術、研究ではどのように利用されているんだろう?
そんな疑問に理研の研究者がお答えする時間をご用意しました。
ぜひこの機会に、あの技術、この技術について少しだけ詳しくなってください。
時間割<!--(各授業--分、質問タイム--分)-->
1限目 17:00-17:25
「富岳」の開発 何が大変だった?
石川 裕 プロジェクトリーダー
(計算科学研究センター フラッグシップ2020プロジェクト)
キーワードは「富岳」!準備期間を含めると2010年からの11年間を要したスーパーコンピュータ「富岳」の開発。最先端技術を取り込みながらプロジェクトを進めましたが、順風満帆とはいきませんでした。今回は、山あり谷ありの「富岳」開発について振り返ります。
石川プロジェクトリーダーはこんな人! 中学生・高校生の頃憧れていた人:フォン・ブラウン博士。アポロ計画(人類初の月面着陸)のロケットを開発した責任者。 |
2限目 17:25-17:50
農家さんの匠の技を見える化
市橋 泰範 チームリーダー
(バイオリソース研究センター 植物-微生物共生研究開発チーム)
キーワードは「サステイナブル農業」!農業を取り巻く環境は、植物-微生物-土壌が複雑に関係しあった生態系です。この関係性を可視化することで、今まで農家さんの匠の技としてブラックボックスだった農法についてより良く理解することができ、新しい農業技術の開発に貢献する研究についてお話しします。
市橋チームリーダーはこんな人! 中学生・高校生の頃憧れていた人:利根川進 |
3限目 17:50-18:15
驚異の発見・発明! ゲノム編集・CRISPR
隅山 健太 チームリーダー
(生命機能科学研究センター 高速ゲノム変異マウス作製研究チーム)
キーワードは「ゲノム編集」と「進化」!ノーベル賞に輝いた「ゲノム編集・CRISPR」は、最近まで見逃されてきた驚異の新現象の発見です。さらにこれまでには考えられなかったような生命科学への応用が実現しました。CRISPRはこれまでの進化の常識も打ち砕きました。そのポイントをお話します。
隅山チームリーダーはこんな人! 中学生・高校生の頃憧れていた人:小学生の頃はファーブル昆虫記が大好きでした。中高生になると、特定の人に憧れていたというよりは、多くの歴史や科学の本を通じて、真実を追求するさまざまな研究者たちの姿に心躍らせていました。 |
4限目 18:15-18:40
科学の力で生まれた新しいワクチン技術
増田 健一 チームリーダー
(バトンゾーン研究推進プログラム 人工ワクチン研究チーム)
キーワードは「ワクチン開発」!新しい感染症の多くは動物も人間も感染する病気(人獣共通感染症)と言われてます。人間だけでなく動物もウイルスから守ることは安心な暮らしのために必要です。新型コロナウイルスの感染症も含め、様々な感染症を防ぐために現代の科学から生まれた新しいワクチンについてお話します。
増田チームリーダーはこんな人! 中高生の頃憧れていた人:諸葛孔明 |
5限目 18:40-19:05
人工衛星:宇宙を活用する技術
玉川 徹 主任研究員
(開拓研究本部 玉川高エネルギー宇宙物理研究室)
(仁科加速器科学研究センター チームリーダー兼務)
キーワードは「人工衛星!」国際宇宙ステーション、月ゲートウェイ、はやぶさ2から超小型衛星まで、宇宙を使った活動が急速に発展しています。人工衛星とその科学活用についてやさしく解説します。皆さんが大人になる頃には、自由に宇宙に行ける時代が来るかも。
(写真:前列左から3人目が玉川主任研究員)
玉川チームリーダーはこんな人! 中高生の頃憧れていた人:カール・セーガン、リチャード・P・ファインマン |
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Email:riken-special[at]ml.riken.jp ※[at]を@に変更のうえ、送信してください。